中津干潟・諫早干拓地(大分県・長崎県)

 2月11日(土)、大分県中津市の文化会館で、NPO法人「水辺に遊ぶ会」主催の「豊かな自然を未来につなぐ~公的保全の枠組み講演会とトークセッション~」が開催され、JiVaラムサールも招かれて参加しました。名執芳博会長が「ラムサール条約について」講演し、副会長の中村玲子、会員の武者孝幸さん、田口明男さん、ラムサールセンターの田辺篤志副会長も参加。トークセッションでラムサール条約登録湿地や湿地環境教育について紹介、話題提供しました。
 
 豊前海に面した中津市の沿岸には広大な砂泥質の中津干潟1350haが広がっています。希少な貝類はじめ多様な底生動物が生息し、東アジア~オーストラリアを渡るシギ・チドリなど多くの水鳥が渡りの中継地、越冬地として利用、カブトガニの産卵地としても知られています。ノリやカキ養殖などの漁業もおこなわれています。環境省の「ラムサール条約登録潜在候補地」に掲載され、それから14年、やっと具体的な登録へと動き出しました。
 
 今回の催しは、中津市民のみなさんといっしょに、「ラムサール条約登録湿地や自然共生サイトに指定されると、地域にとっていろいろイイことが」と、中津干潟のラムサール条約への登録推進を考える機会として企画されたものです。
 
 中津干潟は英彦山から流れ下る山国川(長さ56km)の河口に発達した前浜干潟です。山国川流域には明治~大正時代に造られていまも使われているめがね型の石橋が多数残されており、紅葉の美しさで知られる耶馬渓、史跡「青の洞門」と並んで観光資源になっています。
 
 翌12日、JiVaのメンバーは長崎県の諫早市を訪れ、中央干拓~森山干拓へ、調整池内の沖ノ島を遠望しながら堤防道路を歩きました。沖ノ島でねぐらをとり、日中は干拓地の田んぼで採餌するツルの姿や、大村湾などで夜に採餌し、朝になると沖ノ島のねぐらめがけて飛んでくる十数万羽のトモエガモの群れなどなどを楽しみました。いつのまにか沖ノ島とその周辺水面は、広大なヨシ原に囲まれた湿地として野生生物にとってかけがえのないサンクチュアリになっていました。