加茂川河口干潟と西条市の湿地(愛媛県西条市)

加茂川の下流域に広がる西条市。中央奥に加茂川河口干潟を望む。
ー四国地方にラムサール条約の「登録湿地」と「湿地自治体(ウェットランドシティ)」の実現をめざす普及啓発活動ー

4月末~5月初、JiVaラムサールの「四国地方にラムサール条約の『登録湿地』と『湿地自治体(ウェットランドシティ)』の実現をめざす普及啓発活動」がスタートしました。その様子を紹介します。

1. 愛媛県西条市の加茂川河口干潟

 四国の登録湿地候補のひとつと考えている加茂川河口干潟(383ha)とその周辺を調査。下流域の岸辺に出現する干出部、中洲のヨシ原、春の大潮で大きく干だす砂泥質の前浜干潟、沖にはノリひびが林立、すばらしい自然と景観が残されている。かつて豊富だったアサリは採れなくなったものの、カニ、ゴカイ、巻貝など生きものは豊富だ。4月24~27日、日本国際湿地保全連合(WIJ)の青木美鈴さんらが地元の「西条自然学校」(理事長、山本貴仁さん)ほかと連携し、全国の専門家30人による干潟の底生生物(ベントス)調査がおこなわれた。これほど大掛かりな調査ははじめてで、結果が楽しみ。

2. 西条市内の自噴井「うちぬき」

 四国最高峰の石鎚山(1982m)から流れ下る加茂川の水は伏流水となって、下流の西条平野に大量の地下水として貯留され、地上から管を打投稿を表示ち込むとその地下水が自噴してくる。これが西条名物の「うちぬき」で、いまも西条市には3000本の「うちぬき」があり、水道を引かずにこの水を飲用、生活水として利用している市民も多い。市街中心部には誰でも利用できる「うちぬき施設」もある。うちぬき文化の「水めぐりツアー」を、ボランティアガイドの河野一さんに案内してもらった。

3. カブトガニの生息地、河原津海岸

 西条市の西端の河原津海岸は、三日月形に広がる砂質の海岸と前浜干潟。2億年前からの「生きた化石」といわれるカブトガニの生息地として知られている。西条市東予郷土館では飼育、増殖が取り組まれ、幼生を放流している。館内にはカブトガニの展示室もあり、飼育中の個体を見学できる。郷土館学芸員の藤田宜伸さんに話を聞いた。

みずのまち西条
カブトガニの幼生