宇和盆地のツル (愛媛県西予市)2025年

宇和盆地のツル
 
 この冬も宇和盆地(愛媛県西予市)にツルが渡ってきた。ナベヅル2羽が最初に確認されたのは昨年11月初旬。その後すこしずつ増え、2025年1月16日現在、ナベヅル16羽、マナヅル3羽の計19羽が滞在中。昨シーズンは4羽、1昨年は9羽だったから久々の二けた台だ。マナヅルが姿を見せたのは21~22年のシーズン以来。ナベヅルより大型で、羽の白いマナヅルは、遠くからでもよくわかる。
 
 今年は秋の気温が高かったせいもあって、刈り取り後の田にはみごとな二番穂が育ち、ツルにとっての餌環境はいつになく豊かな様子だ。ツルは2羽、3羽と連れ立って、思い思いの田に降り立ち、落ち着いて採餌している。
 
 ツルが渡ってくる宇和盆地の中心部(約1000ヘクタール)は、標高200~230メートルの台地にあって、四方を高さ400メートルほどの低山に囲まれている。気温の寒暖差がおいしいコメを育むといわれ、稲作中心で裏作をする農家が少ないことも、ツルが安心して越冬できる環境をつくりだしているのだろう。
 
 瀬戸内海を挟んで山口県周南市にある江戸時代からのツルの越冬地、八代盆地にも12羽のナベヅルが越冬中。九州の諫早干拓にもかなりの数が滞在中ときく。
 

 雪景色のツルは、2025年2月7日に撮影したもの。宇和盆地全体が雪に覆われ、餌の落ち穂がとりにくくなったのか、二番穂が地上に出ている田んぼにナベヅルもマナヅルも集まってきていた。

 
宇和盆地のツル 2025.2月