いもたき(愛媛県西条市加茂川河川敷)

愛媛の秋は「いもたき」ではじまる。西条市の加茂川河川敷。
 
 愛媛県では、秋の夕暮れに野外で、家族や友人と里芋鍋を囲んで楽しむ「いもたき」の習慣がある。河原や河川敷にゴザを敷き、コンロをしつらえ、里芋、鶏肉、こんにゃく、ネギ、ゴボウなどをだし汁で煮て、みんなでつついて楽しむものだ。中秋の名月のころは「お月見」ということにもなる。
 
 大洲市の肱川河川敷ではじめられたといわれるが、新居浜市なら国領川、四国中央市は関川、東温市や松山市は重信川、西条市は加茂川や中山川など、いもたきの主な舞台はどこも河川敷で、時期はだいたい9月初め~10月末。夏の暑さも終わり、川面を渡る涼しい風にあたりながらの野趣豊かな風流な行事である。
 
 私たちは9月14日、西条自然学校の山本貴仁さんたちと、加茂川河口から7キロほど上流の河川敷に毎年開設される「いもたきの州浜」でこのいもたきを楽しんだ。この日は午後、加茂川河口干潟で、西条市主催の「市民参加型干潟のいきもの調査」が実施され、その講師の研究者もいっしょ。はじめてのいもたき体験にJiVaメンバーのジェームズさんも楽しそうだった。