吉野川河口域(徳島県徳島市)

ー四国地方にラムサール条約の「登録湿地」と「湿地自治体(ウェットランドシティ)」の実現をめざす普及啓発活動ー
2024年5月11~12日、吉野川の河口域を訪ねました。吉野川は「四国三郎」ともいわれる延長194キロの四国第一の河川で、高知・愛媛の県境、石鎚山系瓶ヶ森(標高1896m)を源流に、高知県~徳島県を東に流れ、徳島市で紀伊水道に注ぎます。
関東の利根川(坂東太郎)、九州の筑後川(筑紫次郎)に次ぐ暴れ川で、上流から肥沃な土壌を運び広大な沖積平野を形成し、有数の藍(あい)産業を育てるなど阿波国の発展を支えてきましたが、度重なる氾濫と洪水は人々の暮らしを脅かしてもきました。江戸時代から連綿とつづけられた治水の試みは昭和になってようやく本格化し、いまのような川と人々の暮らしが調和・共存した「水都」が生まれました。
河口の川幅はおよそ2キロに及び、ゆるやかな流れは満潮時には15キロ上流まで潮が遡り、広大な干潟があちこちに形成され、汽水性湿地がさまざまな生きものを育んでいます。今回は、その吉野川の河口干潟を「とくしま自然観察の会」の井口利枝子さんに案内してもらいました。
1日目は干潮時の吉野川河口域を、右岸の住吉干潟でシオマネキを見てから、紀伊水道まで下り、最下流のサンライズ大橋を渡って左岸に移動。それから阿波しらさぎ大橋~吉野川大橋~吉野川橋~四国三郎橋と遡って第十堰まで。その後、夕方に眉山(標高290m)に上がって、徳島市中心部をいくつもの支流や水路にわかれて紀伊水道に流れ込む吉野川を俯瞰しました。
2日目の午前は満潮時の右岸を観察。河口域は、前日とはまったく違って、満々と水を湛えた姿を見せてくれました。その後、両国橋たもとの新町川水際公園から、徳島市の中心街がある中州「ひょうたん島」を一周するひょうたん島クルーズを体験。新町川と助任川にかかる23の橋の下を首を縮めてくぐりながらの20分間で「水都」を実感しました。
動画は5月11日午前、羽田から徳島に向かう飛行機からの映像です。着陸前に吉野川の河口から上流へ向かうようすが見られます。















